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「西尾の家(@愛知県)。只今、実施設計中。」

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随分と久しぶりの更新になってしまいました。architect6建築事務所では只今、二件の実施設計が進行中ですが、本日はその内の一つ「西尾の家」をご紹介いたします。
愛知県西尾市は中日の守護神「岩瀬」の出身地でもあり、全国一の抹茶生産地でもあります。

「西尾の家」は抹茶畑に面した長閑な敷地に建つ、鉄筋コンクリート造2階建ての住宅で、次世代省エネルギー基準の先を行く外断熱仕様になっているのが特徴です。
ここの敷地は夏でも気持ちの良い風が吹き抜けるので、断熱性能を上げる事でエアコンなどの空調に頼る時間を大きく減らせるのではないかと見込んでいます。

とは言いつつも、これから迎える酷暑のシーズンや冬の寒さを凌ぐには、機械の力も借りる必要があります。そこで「西尾の家」では、躯体蓄熱蓄冷空調を設計に取入れています。
どんな物かをざっくりと説明しますと、コンクリートの中に埋込んだ配管の中にお湯を通したり水を通す事で、躯体そのものを暖めたり冷やしたりするシステムです。コンクリートの熱容量の大きさを利用した合理的な空調だと思うので、完成してからその効果をしっかりと計測するつもりです。

「長久手の家(@愛知県)が竣工いたしました」

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植栽工事が終わり「長久手の家」が無事竣工致しました。

樹木が入るとシンプルな箱と壁によって組み立てられた、ちょっと無機質な雰囲気の家に生命が吹き込まれた様で、ようやく「住まい」としての設えができあがったと実感します。

長久手の家は四角い箱と壁による、直線的なデザインによって全体を構成しています。文字で記すと無機質で冷たい印象に思われるかも知れませんが、実際には手触りの良さそうな外壁仕上げやヒノキの玄関扉などによって、素材感が引立つ柔らかい雰囲気を醸し出しています。
シンプルなデザイン故に、ちょっとした素材のコントロールによって、建物から受ける印象が大きく変わるのです。

シンボルツリーのアオダモの樹が大きく成長するにつれ、この家が新しい住宅街の一つの風景として周囲の方に愛される事を願っています。

「長久手の家 オープンハウスのご案内6/16-17」

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お施主様のご厚意により、まもなく竣工を迎える「長久手の家」のオープンハウスを開催させて頂きます。

2012年6月16日-17日 10時~17時

東側に開けた高台という恵まれたロケーションを活かしたプランが特徴の、シンプルなガレージハウスです。限られた時間ではありますが、architect6建築事務所の仕事にご興味をお持ちの方には、是非ご覧頂きたいと存じます。

ご参加ご希望の方は、お手数ですが下記リンクより「オープンハウス参加希望」とご記入の上、ご連絡を頂けますでしょうか。地図等の詳細なご案内をお送りさせて頂きます。

「architect6建築事務所 ご相談受付フォーム」
↑上記をクリック

「長久手の家(@愛知県)の足場が外れました」

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先日、愛知県長久手市に建設中の「長久手の家」の足場が外れました。
様々な意匠の住宅が雨後のタケノコのように次々に出来上がって行く新興住宅街の中で、埋没しない存在感を示しています。
ただ存在を強調する為に派手な意匠を纏うのではなく、余計な物を排除していった末に生まれる「品性のある凛とした存在感」である、という点が重要。
時間を超えて、この生まれたばかりの新しい街に長く在り続ける為のデザインになっています。

オープンハウスは6月中旬頃を予定しております。詳細はこちらで後日お知らせ致します。

「御幸山の家、外観撮影」

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昨日は抜けるような5月の空と新緑が眩しい、写真撮影には持って来いのお天気。
しばらくお預けになっていた「八事の家」と「御幸山の家」の外観写真を、ようやく撮影する事ができました。
上の写真は私がコンデジで撮影した「御幸山の家」の西側外観。太陽の光が左官仕上げの壁の質感を際立たせていますね。

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こちらは、お引き渡し前に私が撮影した「御幸山の家」の室内の様子。
この家では眺望の開ける東側をオープンな庭にして、南側から西側に掛けては黒い木塀で取り囲み、プライバシーを守りつつ周囲の景色を室内に取込むようにプランニングしました。
木塀は普段の私が設計している目隠し壁よりも低くしてあり、水平方向への伸びやかさを強調する様なプロポーションを与えると共に、室内から外部を見た時には圧迫感を感じさせない、絶妙な囲まれ感を演出しております。

プロカメラマンの手による綺麗な写真は、もう少し先にホームページの方で公開したいと思いますので、おたのしみに!!

「一社の家(@名古屋市名東区)が着工しました」

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2012年もあっという間に5月になってしまいました。昨年11月に実施設計が始まったと、このブログ書いた「一社の家」が先月無事に着工しました。
地上3階地下1階建ての鉄筋コンクリート造のガレージハウスで、この家の一番の特徴は、階を半分づつ登っていくスキップフロアになっている事です。法規上は4階建てですが床のレベルは6層あり、垂直方向の動線のダイナミックさが際立つ空間構成となっています。
上の完成予想CGは、天井高4.7メートルの玄関に入って吹抜けを見上げた視点です。リズミカルに登っていく階段を見えます。
間口に対して奥行きが深い長細い敷地ですが、それを縦に細長く分割するプランになっていて、この玄関やサニタリーなどは平面的にも立体的にも細長い、ちょっと異様なプロポーションの空間を積み重ねるようになっています。

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こちらのCGはダイニングからリビングを見た所。リビングから中庭、その先のガレージまでフラットに繋がっている一体感の強い空間です。ここは街路の延長の様なイメージに仕上げたかったので、内部と外部に同じ床材を張ります。

他にも見どころが満載の一社の家ですが、現場の写真も交えながらボチボチご紹介させて頂こうと思います。

「八事の家(@名古屋市)のファサード」

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先日、お引き渡しが完了した「八事の家」。インテリアは撮影を完了しましたが、エクステリアの撮影は天気とカメラマンの都合が合わず、いまだお預けとなっています。
「御幸山の家」の方も外観の撮影がまだ済んでいないので、ゴールデンウィーク明けの五月晴れの頃に、両物件ともまとめて撮る予定です。

八事の家のお施主様は計画が当初から、両隣のマンションのボリュームに対し埋没しないような存在感のあるファサードデザインを求められていました。1戸の住宅とマンションでは圧倒的にスケールのバランスが違うのですが、各要素のプロポーションやレイアウトを煮詰めた躍動的な形態と、ガレージ外壁の杉板の打放しや左官仕上げの外壁など素材の使い方により、お施主様のご希望どおり凛とした存在感を放つファサードに仕上がったと思います。

「桜が見える家 御幸山の家@名古屋市」

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お引き渡しを週末に控え、本日は「御幸山の家」の写真撮影。
昼からは生憎の曇り空になってしまいましたが、向かいの神社の境内には見事なソメイヨシノが咲き誇っていました。黒い木塀と淡い桜の花びらの対比がいかにも日本的な風情を醸し出しています。

木塀を門型の様に切り欠いた部分は、街区に対して開かれた庭になっていて、周辺の景色との連続性を意識してデザインしました。私は自分が設計した家が建つ事により、その地域の特色をより引立たせたいと考えています。
住宅とは間違いなくそこに住まう人の所有物ではあるのですが、決して周囲の環境とは切り離す事ができない物であり、それらを無視して住宅をつくる事はできません。自動車や家電製品の様な、それ自体で自立したプロダクトデザインとの大きな違いでもあります。

御幸山の家の場合は、向かいにある神社の境内の森と大和塀のイメージを写し取るようにしてファサードをデザインしました。やや直喩的な表現ではありますが、それだけに明快なメッセージが街ゆく人に伝わっているのではないでしょうか。

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神社の桜は室内からも愉しむ事ができます。黒い木塀が手前の植栽だけでなく、奥に見える境内の森も際立たせています。
また今回はトステムの新しいサッシを採用しました。ペアガラス用のサッシとしてはフレームが細く、従来の製品よりも目障りで無いのが良いです。ちょっと高いのが難点ですかね・・・。

「御幸山の家(@名古屋市)、まもなく竣工」

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昨年10月に着工した「御幸山の家」が、まもなく竣工を迎えます。地鎮祭を行ったのが、まだつい先日のような感覚があるのですが・・・。最近特に時間が過ぎるのが早く感じられます。

雪の日には、クルマで上り下りするのをためらう程の急傾斜地に建つ「御幸山の家」。
最大の特徴は何と言っても、二枚目の写真の様な眺望の良さ。吹抜け上の書斎スペースから街を見渡す事ができます。この気持ちの良さは数値で表す事はできません。

今回は天然木を内外装にふんだんに用いました。外部においては隣接する神社の塀と関連性を持たせる為であり、内部においては空間に優しさや落ち着きをもたらす為の要素となっています。

「八事の家(@名古屋市)引渡完了」

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限られた時間ではあったものの、八事の家のオープンハウスにはたくさんのお客様にお越し頂きました。ありがとうございました。

昨日、無事にお施主様にお引き渡しをいたしました。まだ残工事も多少ございますが・・・。
施主、敷地、工務店、下請けの職人さん達。たくさんの幸運な出会いに恵まれた工事でした。
この場を借りて、感謝いたします。

Profile


六鹿 篤
mutsuga atsushi
建築設計事務所 「Architect6」代表

mutu

Author:mutu

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