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「名古屋建築選No.004 茶室 如庵」

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 抜けるような秋晴れの下、待庵、密庵と並ぶ国宝三名席の一つを訪ねました。織田信長の実弟、織田有楽が京都建仁寺に造った茶室「如庵」。紆余曲折を経て、現在は名鉄犬山ホテルに隣接する「有楽園」にて、大切に保存されています。普段は外観のみの公開ですが、春と秋との年2回、その内部の特別公開が行われております。
 わずか2.7メートル四方の空間にちりばめられた、有楽の独創性・世界観。囲われ感の強い、濃密な空間に圧倒されつつも、その居心地の良さに心が落着きます。茶事のための特殊な建築ではあるものの、数寄屋という日本的な建築様式の源流である茶室。自ら制限を与える事により生み出される空間の美学に、いつも大きな刺激を受けます。

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「名古屋建築選No.003 帝国ホテル@明治村」

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 愛知県犬山市にある「明治村」。明治時代の建築を中心に移築・保存している博物館ですが、何と言っても目玉は近代建築の三大巨匠のひとり「フランク・ロイド・ライト」が手がけた「帝国ホテル」でしょう。
 夏の間だけは特別に夜間も公開されていて、その幻想的な夜景を楽しむ事ができます。外観も魅力的ですが、さらに魅力的なのはその内部空間です。

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名建選No.002「諸戸清六邸・Jコンドル」

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 だいぶ間が空いてしまいましたが、名古屋建築選の第2回です。名古屋といっても名古屋圏という意味でして・・・今回は名古屋駅から電車で西へ約20分弱、三重県の桑名市に現存するジョサイア・コンドルの作品です。
 このジョサイア・コンドルという建築家は、日本近代建築の父と言われております。というのも日本政府が、欧米列強に負けじと近代化を急速に進めていた明治10年にイギリスより招聘され、辰野金吾(東京駅を設計)や片山東熊など日本人建築家を育てたから。
 彼自身の作品は東京を中心にいくつか現存していますが、その内の一つが桑名市にある「諸戸 清六邸」です。

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名建選No.001「名古屋近鉄ビル・坂倉準三」

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 突然ですが名古屋建築撰集なるものを始めてみようと思い立ちました。先日、デザインの学校へ通う知り合いから、名古屋で見ておくべき建築を教えて欲しいと言われ、色々と思い出しながらピックアップしていました。他人に薦めておいて、実は見に行った事もない建築もあるので自分の勉強の為にも良い機会です。もちろん不定期・・・。

記念すべき第一回は岐阜県羽島市出身の建築家「坂倉準三」氏の設計による「名古屋近鉄ビル」(1966年)です。近代建築の巨匠「ル・コルビジェ」に師事した彼。このビルにもコルビジェの影響が良く表れています。
 まずは1階部分のピロティー。駅のメインコンコースになっていて、2列の彫塑的な力強い柱で上の構造物(百貨店)を支えています。しばらく金属パネルで覆われていたのですが、リニューアル時に取り除かれ、今ではその見事な形態を拝む事ができます。いかにもコルビジェっぽいですよね。
 そしてそのピロティーで支えられているコンクリートの箱を覆うカーテンウォール。線の細い繊細な方立てが不等間隔に並んでいて、マッシブなボリュームを感じさせない軽快感を感じさせています。この不等ピッチもコルビジェ風。
 昨年のファサードリニューアルは、元々このビルが持っていた個性をより際立たせた、優れた工事だと思います。是非、夜ライトアップされている時間帯にご覧ください。ちなみに背後に写っているJRセントラルタワーズの設計には、彼の意思を継ぐ「坂倉建築研究所」が関わっています。

Profile


六鹿 篤
mutsuga atsushi
建築設計事務所 「Architect6」代表

mutu

Author:mutu

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